放課後の片想い
little piece

short story 日和大好き足立くん


「ねぇ、あの人すごくかっこよくない?」

「モデルとかしてるのかなぁ?」





日和の通ってる大学。


門の前で日和を待つ。



もうそろそろ出てくるはずだけど……ん?



「あっ、それは大丈夫です」

「じゃあさ、俺たちのサークルはどう?」


サークルの勧誘か。



「それも大丈夫です」

「今日飲み会あるからそれだけでも来てよ〜」


ひとりの男が日和の肩を抱いた。


はい、アウト。




「ちょっと」

「足立くん!?」


「俺の彼女に触らないでくれます?」


「すっすみません〜!!」


ったく…


「足立くん、早かったですね」

「うん、履修登録もスムーズにいったし」



日和の頭に桜の花びらが。



「可愛い」


そう言って俺は日和にキスをした。



「わわわっ!!足立くん!!ここ大学ですから!!」


「別にいいじゃん。俺のってみんなに教えたいし」



あぁ、俺は独占欲のかたまりだな。


嫌われないようにしなきゃ。






「…彼女持ちで彼女大好きな人だったね」

「ちぇー残念〜」
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