放課後の片想い
荷物をまとめて北館へ。
4階の手前で大好きな音が聴こえだす。
どうやったらこんな音色が出せるんだろう。
あれ?
私、この曲知らない。
音楽室の前でしゃがみ、カバンの中を探る。
「あった!」
探していたのはノート。
このノートには、鈴原くんのピアノを聴いて感じた事や曲の特徴を自分なりにメモをしている。
知らない曲を知れるようになりたいから、探す時にちょっとでもヒントになればなぁって思って始めた事。
半分日記みたいになっているけど。
「えーっと…右手がすごく速い。大きな音。悲しい感じの曲…?」
私のメモなんてざっくりなこんな感じ。
正直、右手が速い曲なんて山程ある。
だから、未だにタイトルがわからない曲もたくさん。
でもそんな中でも、見つけられた時がすごく嬉しくてほんの少しでも鈴原くんに近づけたような気がするから今も続けている。
ノートをパラパラッと見返す。
「うーん、まだまだわかっていない曲名たくさんだなぁ。CDやネットで探さなきゃ」
ガラッ
え?ガラッ?
見上げると、そこには鈴原くん。
「なんで入ってこーへんの?」
「あ!!ごめんね!!」
急いでノートを隠す。
「ちょっと探し物してて、邪魔しちゃったらいけないなぁと思って」
咄嗟にごまかした。
「ふーん。とりあえず中入ったら?」
「うん!ありがとう」
このノートは自分だけの秘密のノート。
恥ずかしくて見せられない。
4階の手前で大好きな音が聴こえだす。
どうやったらこんな音色が出せるんだろう。
あれ?
私、この曲知らない。
音楽室の前でしゃがみ、カバンの中を探る。
「あった!」
探していたのはノート。
このノートには、鈴原くんのピアノを聴いて感じた事や曲の特徴を自分なりにメモをしている。
知らない曲を知れるようになりたいから、探す時にちょっとでもヒントになればなぁって思って始めた事。
半分日記みたいになっているけど。
「えーっと…右手がすごく速い。大きな音。悲しい感じの曲…?」
私のメモなんてざっくりなこんな感じ。
正直、右手が速い曲なんて山程ある。
だから、未だにタイトルがわからない曲もたくさん。
でもそんな中でも、見つけられた時がすごく嬉しくてほんの少しでも鈴原くんに近づけたような気がするから今も続けている。
ノートをパラパラッと見返す。
「うーん、まだまだわかっていない曲名たくさんだなぁ。CDやネットで探さなきゃ」
ガラッ
え?ガラッ?
見上げると、そこには鈴原くん。
「なんで入ってこーへんの?」
「あ!!ごめんね!!」
急いでノートを隠す。
「ちょっと探し物してて、邪魔しちゃったらいけないなぁと思って」
咄嗟にごまかした。
「ふーん。とりあえず中入ったら?」
「うん!ありがとう」
このノートは自分だけの秘密のノート。
恥ずかしくて見せられない。