【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて


だけど、ひとつ見逃せない大きな懸念点が。


『太陽はいいの? ふりとはいえ、私が婚約者で』


親戚や知り合いに紹介するのなら、相手は私なんかよりもっと可愛くて美人な子の方がいいんじゃないのかな。


すると太陽は私を見上げて、曇りなき眼で答えた。


『いいんだ。他の子じゃなく、莉羽がいいんだ』


ずるいね、太陽。

そんなこと言われたら、ますます断れなくなるじゃんか。


でもよかった。

ちょうど琥珀くんが不在なら、許可はとらなくてもきっと大丈夫……だよね?





< 116 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop