【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
そして琥珀くんに連れられやって来たのは、ショッピングセンター街。
まず始めに琥珀くんが足を止めたのは、高級そうな下着屋の前。
ショーウィンドウの向こうの白くスタイルのいいマネキンは、フリルがたくさんあしらわれた可愛くセクシーなランジェリーを身に纏っている。
琥珀くんは顎でショップを指した。
「好きなもん、全部買ってこい」
「え? なに言って」
琥珀くんの言葉を理解できない。
だってあまりに規模が大きすぎて。
いつだって琥珀くんは私の理解の範疇を超えるんだ。
「ほら、俺はここで待ってるから」
「は、はい」