【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて


すると琥珀くんは私の頭に頬を寄せ、そして偽りの言葉を奏でた。


「愛してるよ、莉羽」

「……っ、あぅ」

「はは、照れた?」

「……ぅう、ばか」


ずるいのは琥珀くんのせいだ。

こんなに優しく抱きしめながら、あんな心から愛おしそうな声で言うなんて。

おこがましい錯覚を起こしそうになる。

< 165 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop