【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
太陽の言葉に、私はふと中学生の時のことを思いだした。
「そういえば私が事故に遭って入院した時も、太陽が一番心配してくれたよね。毎日お見舞いにも来てくれて」
中学生の時、私は事故に遭った。
入院している私の元に、太陽は毎日放課後になると駆けつけてくれて、授業に置いて行かれないようにと勉強を教えてくれた。
そのおかげで一ヶ月ぶりに学校に復帰するのも、ちっとも怖くなかった。
いつだって太陽の優しさに救われてた。
太陽がいなかったら今の私はない。
「ありがとう、太陽」