【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
琥珀くんが笑うたび、こんな顔で笑うんだって私の胸はくすぐったくなって。
琥珀くんが触れるたび、その温もりに溶けてしまいたいってきゅんと高鳴る。
私の中にまるで呪いのように深く濃く刻まれた、琥珀くんという存在。
彼に出会って、私の見る世界は一変した。
記憶の中にいつもいるのは太陽。
だけど私の心の中にいつもいるのは琥珀くんだ。
この想いは報われないってわかってる。
でも私、琥珀くんのことが好きなんだ……。
自分の想いを自覚した途端、まるで泉から湧き出るように琥珀くんへの想いで窒息しそうになる。