【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
濡れた感触と、手で触れるより直に感じる琥珀くんの熱。
それがこんなに気持ちいいなんて。
舌から身体じゅうが溶けてしまいそうなんて。
こんなにも満たされちゃうなんて。
私はおかしくなっちゃったのかな。
キスはもう何度もしたはずなのに。
それなのに、恋心を自覚したあとのキスは、心ごと一緒に絡めとられていくようで。
キスをしながら、耳を柔く解された。
そうすると口の中の水温がやけに響き、恥ずかしい。