【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
Ⅷ.
「琥珀くん……、だめ、もう行かなきゃ……っ」
朝。学校に行く準備をし終え、いざ出発しようとしたところで、琥珀くんに捕まった。
そうしてベッドに逆戻り。
「まだいいだろ」
私をベッドに組み敷き、こちらを見下ろす琥珀くんの顔は、言われたまますべてを投げ打ち身を委ねたくなってしまうほど、今日も桁外れにかっこいい。
琥珀くんは、抗いがたくなってしまう魔性の色気と引力を持っているのだ。
琥珀くんの手のひらが制服の裾から侵入して、腰のラインに這うのに合わせて、びくんびくんって腰が揺れる。
勝手に浮いてしまう、快楽に正直なこの腰がうらめしい。
うう、このままじゃ流されちゃう……。