【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて


すると背後でドアが施錠される音を聞く。

振り返れば、お母さんがドアを閉めるところで。


「お母さん? これはどういうこと……?」


震える声で聞けば、代わりにお父さんが答える。


「悪かったな、莉羽。嘘ついて呼び出して。でもこうでもしなきゃ、楪さんにバレるだろう?」


嘘……?

倒れたって嘘だったの……?


身体じゅうから一気に血の気が引いていく。

< 204 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop