【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて


湯船の中でぎゅうっと両手を組み合わせ、じっと身を固めていると。


「おまえのうなじ、えろいな」


耳元で、琥珀くんが笑い声を含んだ声で囁いた。

ダイレクトに琥珀くんの声が耳朶を打ち、思わずびくっと肩が揺れてしまう。


「あ、ぁ、んまり見ないでください……」

「同じシャンプーの匂いさせてるのもえろい」

「……ぁ、うぅっ……」


今すぐこのお湯の中に潜って逃げてしまいくなる。

こんなことばっかり言う琥珀くんは意地悪だ。


< 66 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop