【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
と、琥珀くんの瞳に危険な色が灯る。
「それ、煽ってるってこと気づいてる?」
「へ……」
「じゃあもっと気持ちよくしてやろっか」
……だめ。
琥珀くんの危険の合図に逃げなきゃいけないのに、琥珀くんが言うもっとを知りたい欲求に駆られて……。
私は琥珀くんの腕から逃れる術をもうなくしてしまったのかもしれない。
一方の手で逃げないよう抱きしめられ、もう片方の手で内ももを柔く撫でられ、私は甲高い声を漏らしていた。
「ゃあ、っ……、そんなところ、だめ……触っちゃ、や……ぁ」
「ん?」
わざと聞こえないふり。
本当、貴方は悪い男。
お湯の中、私は琥珀くんから与えられる刺激に無防備だ。