【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
「ほら、脚閉じんな」
「で、もっ……」
強引に押し割ってくる琥珀くんの指は、的確に私の弱い部分を責めてくる。
「んぁ……っ」
バスルームにいるせいで、自分の声が反響して恥ずかしい。
「はず、かし……っ、こえ……」
「もっと聞かせろよ、莉羽ちゃんの可愛い声」
指先が輪郭を優しく撫でてくる。
それに呼応するように、私の口からは切ない声が漏れる。
ぱちゃんぱちゃんと水が跳ねる。
愛人じゃないと琥珀くんは言ったけど、それなら私は琥珀くんにとってなんですか……?
胸に募る思いは言葉にならず、快楽の波に呑まれていった。