君に恋した俺の負け。
「はぁ…仕方ない!今日は本も買ったから帰ろ〜っと!」
もう帰るのか…
最寄りの駅まで一緒に行こう。
あの子は歩くのが割と遅い。
俺に比べて身長も低いからだろうか。
駅に着くとあの子は誰かに電話をするのが決まりだ。
「あ、もしもし?今から帰ります。はい。大丈夫です。」
それだけだ。母親だろうか?謎だ。
いつかその連絡相手が俺になって欲しいとも思う。
「あ、三郎のご飯買ってないけどいいや、明日また買いに行こ〜」
度々でる三郎…あの子と住んでいるっぽいが
正体が全くわからん。
彼氏なのかとも思う。
だが、俺も諦めたくない。
三郎、恋敵。よろしくな。