君に恋した俺の負け。

あの子がバスに乗るのを確認したら俺も電車に乗って
家に帰る。
いつかあの子と付き合って、あの子の好きな事をしたり
デートをしたいと思っているが
こんなおじさんに興味はないだろう。
分かっている。
これがいけない恋だと、叶わない恋なんだと。
でも、傍で想わせて欲しい、願わくば君の幸せを見ていたい。

そんな事を考えて居るともう家の前についてしまった。
はぁ…もうあの子に会いたい。
手…ちっちゃくて可愛かったなぁ…。

いつもはスクールカバンなのに今日は違ったな…。
荷物多そうだったけど大丈夫かな。
あー!
心配だな…大丈夫だといいけど…。

「若!お帰りになりましたか!」
「あ、あぁ、今帰ったよ。」
「「おかえりなさい!!!若!」」
総出で出迎えも慣れてくるものだな…。
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