君に恋した俺の負け。
翌日、いつも通り仕事をし、時間になったら外へ出かけた。
今日は一味違う。
俺もくじデビューを果たすのだから。
我ながら単純である。
昨日と同じ時間、同じ店の前のソファーに座って
あの子が来るのを待っていると今日はお友達と一緒に居る。
初めて見たな…友達といるのは。

「これ?昨日言ってたくじ」
「そう!昨日やったんだけど推しが来なくて」
「あー、あんたの推しマイナーだもんね」
「マイナーじゃないの!」
「はいはい。んで何の商品ほしいの?」
友達!
いい質問だ。
運良く当たればいいが…。

「これ〜!C賞のビックアクスタ狙ってるの!」
「あんたまた、微妙な所を…」
「え?アクスタ良くない?」
「いいけどさぁ…」
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