年下双子の溺愛トリック
「「……」」
しかも、相当落ち込んているのかとうとう2人は、黙り込んでしまった。
あぁ〜…もうっ!これじゃ私がイジメてるみたいじゃん。
「…ひーちゃん、すーちゃん。本当にただ応援したいって思って言ってくれてるの?」
そんな気持ちにかられ、我慢できなくなった私はつい、自分からそう声をかけてしまう。
すると。
「「…当たり前(だよ)!」」
ほぼ同時に言い放った2人に驚いて目を丸くする私。
さらに、続けざまに。
「姫奈ちゃんが僕らのこと疑ってる理由は、なんとなくわかるよ。中学の時は、姫奈ちゃんに頼りすぎて色々困らせちゃったことも多かったし…」
「でも、俺らも迷惑かけたぶん、今回は、姫奈の助けになりたいんだよ」
と、熱く語るものだから私は開いた口が塞がらなかった。
いつもひょうひょうとした態度の2人から飛び出た言葉に、私は小さく息を呑む。
…ひーちゃん達、今回は本気でそう思ってくれてるのかもしれない。
だって、こんな真剣な表情の2人、今まで見たことないもん。
そう思った瞬間、さっきまで疑っていたことが申し訳なくなり、私はペコリと頭を下げた。
「ひーちゃん、すーちゃん…。ありがとう〜。私、嬉しいよ。疑ってゴメンねぇ〜…」