年下双子の溺愛トリック
遅い朝食をとったあと、私とひーちゃん、すーちゃんの3人は、2階にある私の部屋に戻っていた。
8畳程度の広さしかない私の部屋に3人も集まると人口密度がかなり高い。
小学生の時くらいは、この部屋に3人でいても広く感じたんだけどな〜…。
それだけ私達自身の体も成長したということだろう。
まぁ、ひーちゃん、すーちゃんに中1くらいで身長抜かされちゃったしね…。
私より小さかった頃の2人を思い出すと、可愛かったなぁと感慨深い気持ちになった。
そんな中、ひーちゃんは、勉強机の椅子。すーちゃんは私のベッドの上。そして、私はカーペットの上の丸クッションにそれぞれ腰をかける。
すると。
「さて、と。ここからが本題だ。姫奈、心の準備はいいか?」
「う、うん…!」
皆が座ったタイミングでそう切り出したのはひーちゃんだ。
「じゃあ、姫奈ちゃん。今から僕たち調べ。陽兄の好みのタイプを発表しまーす」
ニコッと微笑んだすーちゃんも私に向かって声をかける。
そう。今から本来の目的「陽くんの好みのタイプ」に関して2人から発表されるようだ。
ドキドキと早鐘を打つ心臓の鼓動に私は自然と手に力が入る。
「「陽兄の好みのタイプは〜…」」
陽くんの好みのタイプは…?
「可愛い系だ」 「大人清楚系だね」
…ん?