年下双子の溺愛トリック
3.双子とヤキモチ?
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「あ、陽くん…!おはよう〜。朝から会うの珍しいね」
「よっ。姫奈じゃん。おはよう」
週明けの月曜日。
家を出た瞬間、私は偶然にも陽くんと出くわした。
朝から陽くんに会えるなんてラッキーだなぁ。
心の中でフフンと鼻歌をうたいつつ、彼の隣に並ぶ。
「そういえば、姫奈。この前は密たちと何してたんだ?」
先日、ショッピングモールで会った時のことを思い出したのか、陽くんはおもむろに私にそんな質問をしてくる。
「あぁ〜…。えっと、ひーちゃんとすーちゃんに買い物つき合ってもらってたんだ。この前久しぶりにバッタリ家の前で会って、話がハズんじゃって…」
さすがに陽くんの好みのタイプについて教えてもらってましたなんて言えるわけもなく、私は当たり障りない答えを返した。
「ふーん〜…。バッタリ、ねぇ」
ニヤニヤとなぜか楽しそうな笑みを浮かべる陽くんに私はキョトンとした表情を向ける。
何を考えているのか不明だが、時折「アイツ等も、そろそろ動き出したか〜」なんてブツブツと1人で呟く陽くん。
そんな彼の行動に私は益々、首をひねった。
「ハッ!てか、忘れてたわ。奈子と茉梨花がこの前遊べなくて残念だったから、姫奈達誘って今度遊ぼうってしつこいんだよ。姫奈は予定どう?」