年下双子の溺愛トリック

慌てる私に向かって。

「よし。じゃあこれからは遠慮せず、ガンガン攻めてくからよろしくな姫奈?」

「ずーっと姫奈ちゃんは陽兄が好きだったから僕たち姫奈ちゃんの気持ち優先して、色々我慢してたんだよ?でももういいよね。僕も密も容赦しないから覚悟して?」

サッと距離を詰めたかと思えば、2人が私の手を優しく握りしめるものだから、益々赤面してしまう私。

今回のことで痛感した。

私、姉弟みたいに思ってたひーちゃんとすーちゃんのこといつの間にか、意識してたんだ。

陽くんに彼女ができたというのに、思ったよりショックが少ないのはきっとひーちゃんとすーちゃんが側にいてくれたから…。

でも、私が2人のことが気になり始めたのはいつからだろう…?

握られた手から伝わってくる体温と、それに呼応するようにドキドキと高鳴る自分の心臓の鼓動に私は、未だに戸惑いを隠せなかったーー。


END
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