最低な元カレにフラれたらイケメン医師に成長した幼馴染からの溺愛がはじまりました。
片道2時間はかかるんだから。
「ここから通勤する」

「無理だって!」

つい興奮してしまい、ふぅと息を吐き出して冷静になれと自分に言い聞かせる。

そもそも稔が本気で同棲するつもりなのかどうかもわからない。

もしかしてドッキリかも?

と、室内を見回してみるけれど、カメラらしきものは見当たらなかった。

「とにかく、今日は俺は夕飯を作るから、杏奈は休んで」
稔に両肩を掴まれてそのままストンッとソファに座ってしまった。

すると1日の疲れが一気に押し寄せてきて体が重たく感じられる。
まずい。

このままだと本当にソファから立ち上がれなくなる。
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