最低な元カレにフラれたらイケメン医師に成長した幼馴染からの溺愛がはじまりました。
☆☆☆

眠っていたのは30分ほどだったか、次に目を覚ましたときにはテーブルの上においしそうなチャーハンとインスタントのコンソメスープが準備されていた。

「あ、起きた?」
稔に言われて慌てって飛び起きる。

「そんなに焦らなくても全部食べたりはしないって」
「そ、そうじゃなくて……」

言いたいことは沢山ある。
だけどつわりであまり食べられていなかった杏奈のお腹が空腹を訴えた。

「少しだけ食べてみる?」
スプーンを手渡されるともう我慢できなかった。

もしかしたら気分が悪くなるかもしれないと警戒しながらも、チャーハンをすくって一口食べる。

「おいしい……!」
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