最低な元カレにフラれたらイケメン医師に成長した幼馴染からの溺愛がはじまりました。
「もういいって言ってんだろ」

立ち上がってコーヒーカップを手に持った杏奈へ向けて晃司が言った。

「え?」
疑問を顔に出して聞き直すと、晃司がソファから立ち上がった。

ベルトにつけている何本ものチェーンがジャラリと音を立てる。
「分かれよ。お前、何度言っても通じねぇじゃん」

呆れ声で言われても杏奈はすぐに反応できなかった。
まさか晃司から別れを切り出されるとは思っていなかった。
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