最低な元カレにフラれたらイケメン医師に成長した幼馴染からの溺愛がはじまりました。
☆☆☆

とてもいい天気だったので今日は会社のビルの屋上でお弁当を広げていた。
屋上の広いスペースでバドミントンをしている女性社員の姿も見える。

みんな思い思いの昼休憩を楽しんでいる中、杏奈は飯田へことの顛末を話したところだった。

「そっかぁ。別れちゃったのか」
残念そうな声。

だけどどこかホッとしたように聞こえてくるのは、晃司のよくない噂を耳にしているせいかもしれない。

そもそもあのバンドを紹介してくれたのは飯田だから、メンバーの噂話しくらい知っていてもおかしくはないのだし。

「でも、ちょっとスッキリした気分かも」
晃司と出会って半年、付き合って4ヶ月。
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