双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
気だるげそうに答える皇輝くん。
そ、そっか。2人も今日入学式なんだ……。
「って、ん?二人とも入学式、ということは……」
「言ってなかったっけ?紬ちゃんと同じ学校に通うんだ。なぁ、大輝」
「まぁな。まさか妹と一緒に学校に通えるとは思わなかったぜ。学校生活楽しみだ」
……嘘でしょーー!
こ、このふたりと同じ学校に通うの?
そんなの聞いてないよ!
と、心の中で叫びまくり。お母さんを見ると楽しそうに鼻歌を歌いながら食器を片付けている。
こっちの方を見向きもしない。
「まぁ、元々緑ヶ丘高校には芸能科あったし、そこをうける予定ではあったんだ。紬ちゃんは普通かだろ?だから多分学校出会うことはあまりないだろうな」
「そ、そうなんだ」
緑ヶ丘高校とは、今日から私たちが通う高校。その高校には確かに芸能科も存在していた。
私には縁のない話だと思っていたのであまり気にしていなかったけど。