双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
ポカポカと暖かい日差しを全身で受け止めながら新しい朝をスタートさせた。
***
「ねぇねぇ、芸能科にTWINSのふたりがいるって!」
「さっき新入生代表挨拶していたよね!?やば!噂は本当だったんだ!」
放課後。
入学式が無事に終わり、ほっと一息ついていたらクラスの女子がいきなり騒ぎ始める。
いや、いきなりではないかな。今日ずっとソワソワしていた。
それもそのはず。
この学校の芸能科にTWINSのふたりが入学したから。今1番人気と言われているアイドルユニットの人気っぷりは今日1日で嫌という程よくわかってしまった。
「皇輝くんかっこよかった〜!これから毎日拝めるって最強じゃない!?」
「だよね!目の保養〜♡」
などと話している女の子を見るのは何回目だろう。
そんな彼女たちの輪に入るのが怖くて1人勝手にビクビクしながら教室を後にする。
入学式もあって疲れが溜まっていた。