双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜

「おっと。紬ちゃん、なんだか疲れてない?」


「ひ、大輝くん?なんでここに?」



誰かに受け止めてもらったと思ったら、その誰かはまさかの大輝くんだった。


私はびっくりして思わず大きな声を出す。



「だから静かに」


「むぐぅ!」



その事がいけなかったのか大輝くんから口を塞がれる。大きな手が私の口を覆った。


ードキッ。



「父さんと母さんが迎えに来たから紬ちゃんを探そうと思ってウロウロしてた。まさか先生とぶつかってるなんて思わなかったよ」


「み、見てたの!?」



ようやく手が口から離れる。見られていたなんて思っていなかったからかぁ、と体が熱くなった。


は、恥ずかしい……。


なんで私ってば、こんなところ見せちゃうんだろ……。



「紬ちゃん、もしかして寝不足?目の下のクマ、すごいよ?」
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