双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
「……すごいなぁ……」
そんな2人を見ていたら、自然とそんな言葉が出てきた。同世代に1番人気を誇るアイドルのTWINS。
それが私のお兄ちゃんだなんて未だに信じれられない。それに、人見知りで内気な私とは住む世界が全然違う。
兄弟出なくてもずっとずっと前から尊敬していた。
「……何がすごいの?」
「へ?……皇輝くん!?なんでここに!?」
ぼーっとテレビを見ていたら、リビングのドアから声が聞こえた。
振り返るとそこにはサングラスをかけ、まさに仕事帰りの皇輝くんがいた。
「仕事が早く終わったから帰ってきた。大輝はもう少しかかるらしい」
「そ、そうなんだ」
誰もいないと思っていたから、皇輝くんがいた事に驚いて心臓バクバク。
まさか、独り言聞かれてた……?
「……で?何がすごいって?」
「も、もしかして独り言聞いてた?」
恐る恐る皇輝くんを見る。