双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
4、義理兄は、アイドル。
ーキーンコーンカーンコーン……。
ある日の放課後。
最後の授業が終わり、みんな帰りの支度をしたり部活に行く準備をしていた。
「ねぇー、今日TWINSの2人、仕事で休みだってー」
「そうみたいね〜。今度ライブあるってニュースで見たし仕事忙しそう」
ザワザワと騒がしい教室内。
そんな中で、女子たちからTWINSの話題が出てきた。その事にドキッと心臓が跳ね上がる。
高校生活が始まって数日がたった。
これまで私とTWINSが義理の兄弟ということはバレていない。私としては穏やかな学校生活を遅れていた。
だけど、こうやってお兄ちゃんの話が出ると勝手にドキドキしてしまう。
自分から墓穴を掘るようなことだけはしないように、と心の中で何度も念じた。
「紬!またあしたね〜」
「沙耶香(さやか)。うん。またね」
お兄ちゃんのことを考えていたら友達の沙耶香に声をかけられた。