双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
私は無意識に首元に手を当てながらトイレを後にした。
***
「……はぁ」
家に帰り、1人部屋に閉じこもる。宿題をしながら私はTWINSの音楽を聞いていた。
今日は、2人とも仕事で遅くなるって言ってたから、家に帰っても誰もいない。
それは別にいいんだけど、なんだか寂しいな……。
今まで一人っ子で兄弟がいなかったから、お兄ちゃんができて嬉しかった。それに、そのお兄ちゃんは人気アイドルのTWINS。
こんなかっこいいお兄ちゃんがいるのに、みんなには秘密。それは私も賛成なんだけど……。
この生活、色々と心臓に悪いんだよなぁ……。
家に帰るとアイドルがいる生活なんて今まで考えたこと無かったよ。それに……。
「わぁぁ!!何思い出してんのよ、私!」
皇輝くんとのことが頭から離れなくて。
宿題に集中出来なくて悶えていた。イヤホンからは2人の大好きな声が聞こえてくる。