双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
もしかしてTWINSがお兄ちゃんになったりして……。なんて、そんなことあるわけないかー。
と妄想をふくらませながら宿題を進める。
新しく始まる新生活に心躍らせながら私はその日を過ごしたのだった。
1ヶ月後。
お母さんは無事に和久さんと籍を入れて、同居することが決まった。
幸せそうに微笑むお母さんはとても嬉しそう。
そんなお母さんを見ながら、私は心から2人を祝福した。和久さんからも丁寧な挨拶があって印象がとても良くなる。
だけど私は未だに和久さんの息子さんには会えていない。
「すまないね。息子はいつも仕事で忙しくて。今日も帰りが遅くなりそうなんだよ」
と、和久さんは申し訳なく話してくれた。
仕事ってアルバイトのことかな?
偉いなぁ……と思いながらその時は話を聞いていた。
「それじゃあ今日は出前を取りましょうか。新生活のスタートとしてみんな好きなもの頼んでちょうだい」