双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
廊下からさらにお義父さんが出てきてニコニコと笑っている。
「サプライズ成功ね。紬、ふたりと仲良くするのよ」
ふふ、とお義父さんと笑い合うお母さん。
私はというとまだ情報を処理しきれていない頭の中で必死にフル回転させる。
「そんなわけでよろしくね、紬ちゃん」
「よろしく、紬ちゃん」
ぼーっと2人を見ていたら名前を呼ばれ、はっと我に返る。
にっこりと微笑みながら私を見る笑顔は。
破壊力抜群で。一瞬にして心臓を鷲掴みにされたような感覚になった。
「よ、よろしくお願いします……」
ドキドキと不安な気持ちが入り交じる。
そっと顔をもう一度上げ、2人を見るとバッチリと目が合った。にっこりと笑う2人に、心を奪われたのは……ここだけの秘密です。