双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜
2、大輝くん。
カーテンの隙間から眩しい光が差し込む朝。
今日から高校1年生のスタートとなる朝なのだけれど……。
どうしよう。
全然寝られなかった!
私は布団の上で目を見開きながら昨日の出来事をずっと考えていた。
まず、まとめると……。
お母さんの再婚相手の息子さんがTWINSのふたりだったってこと?
で、2人は仕事が忙しくてなかなか私とお母さんに会えず昨日まで過ごしてきた……。
いやいや、情報量が多すぎて処理しきれないよ!
「紬〜!朝よ〜!今日から高校生でしょ!早く起きなさい!」
「起きてるよー!」
永遠と考え事をしているといつの間にかもう起きる時間になっていて、お母さんから呼ばれた。
思わず大きな声を出してしまったけど、も、もしかしてあの二人にこの声が聞こえてしまっているのかな。
私は入学式に間に合わせるため、重たい体を起こし、ようやく着替えに立ち上がった。