どんな君でも愛してる

電話の人

 今日は月曜日。春の朝は特に眠い。春眠暁を覚えず……ああ、どうして月曜日ってあるんだろう。

 学校時代からほんとうに苦手。だから、月曜始まりのカレンダーは嫌い。私は日曜始まりが好き。窓の外を見ると晴れてまぶしい。そのせいか、眠いが気分はいい。

 さあ、頑張ろう、一週間の始まりだ!

 目の前の電話のボタンが赤く輝いている。仙台支店ということがわかった。それなら、もしかするとあの人からかもしれない。

 私は眠い目をこすりながら、急いで取った。

「はい、人事の川村です」

「……なんだ、眠そうな声だな」

「あ、やっぱり並木さんだった……おはようございます……」

「川村さんともあろう人が月曜朝からそんなに眠そうなんて、もしかして昨日はデートか?」
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