どんな君でも愛してる
「どうした?」
「うんとね、夜はあなたのうちでもいいし、もしよければうちに……ご招待するつもりだったんだ」
「凛花、ほんとうに?」
俺は前に回って彼女を正面から見た。彼女はうなずいた。
「うん。今日思ったの。秘密を……話す決心がついた」
「嬉しいよ、そうか……。楽しみだな。実は俺も、誕生日に話したいことがある」
「そうなの?もしかして例の秘密?以心伝心ね」
「凛花が自分のマンションのほうが話やすいならそれでいい。プレゼントはお前の秘密を話そうと思ってくれたその気持ちだけでいい」