どんな君でも愛してる
困った後輩
一時間しても北野さんが戻ってこない。
私は営業二部の部長に書類を届けるため、フロアを降りた。相川君は人事からここの一課所属になった。北野さんはどこの会議室にいるんだろう。
営業二部一課には、同期で仲のいい笹野加菜がいる。
「あれ、凛花。どうしたの?珍しいね」
「あ、うん。部長に用があって……」
「今、また北野化学の社長が来ていてね。二課のほうの会議室にいるよ。こっち使ってるんだ」
「それって、担当役員じゃなくて、二部長が入っているの?」
私は営業二部の部長に書類を届けるため、フロアを降りた。相川君は人事からここの一課所属になった。北野さんはどこの会議室にいるんだろう。
営業二部一課には、同期で仲のいい笹野加菜がいる。
「あれ、凛花。どうしたの?珍しいね」
「あ、うん。部長に用があって……」
「今、また北野化学の社長が来ていてね。二課のほうの会議室にいるよ。こっち使ってるんだ」
「それって、担当役員じゃなくて、二部長が入っているの?」