どんな君でも愛してる

「凛花」

「はい」

「これからおそらく色んな噂が社内を駆け巡るだろう。多くは俺を非難する噂になる」

「信也さん」

「君と付き合っていることも知られてきてる。俺のせいで君を巻き込む可能性も出てきた」

「大丈夫です」

 彼は私の方をじいっと見た。

「凛花。俺はこの会社でもう少し頑張るつもりだった。でも浅はかだったよ。父の思惑を最初から聞いておけばもう少しやりようがあった」
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