どんな君でも愛してる

「BB12とBA18ですか?」

「うん。20カートンくらい……しかし、君、ここに来て1ヶ月で型番まで把握しているなんて、いやはや……」

「わかりました。少しお待ちください。15分以内にご連絡できるよう努力します」

「マジか。頼んだよ」

 私はその後急いで在庫数を確認しするために倉庫へ入った。上の段にある箱を確認したかったが見えない。

 担当者に下へおろしてもらう時間もない。私は踏み台に乗って箱に手をかけた。その時だ。その箱が積んである裏の列に箱を乗せたクレーンが下りた。

 その振動で私は後ろへ倒れた。真っ逆さまに落ちた。

 目の前が真っ暗になった。そこですべての記憶が途切れた。




< 221 / 302 >

この作品をシェア

pagetop