どんな君でも愛してる

「そんな……」

「あなたのパパはイケメンですからね。昔から女性にもモテたし、今でもそうでしょうね」

「でも私のせいでふたりは喧嘩したんだよね。パパが……来てくれたらそれとなく聞いてみる。心配しないで、ママ」

「いいのよ無理しないで。あなたは今の自分を大切にしなさい。身体を治すことが先決よ」

「うん。でも……」

「いいから、さあ少し休みなさい」

 母はそういうと、私の布団をかけなおした。私は黙って目を閉じた。

 先ほどの信也さんの姿を思い出す。すると、安心して自然と眠ってしまった。

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