どんな君でも愛してる

「お前はそうでも、川村さんの気持ちはわからんぞ?なあ、川村さん」

「父さん!」

 お父様の目が私を見た。彼が心配するなというように、手を握ってくれる。

「私にとっても信也さんは特別な人です。私にはもったいないくらいです」

「そうかい」

「凛花は病み上がりだ。もういいだろ、父さん」

「ああ、川村さんお大事に」

「ありがとうございます」
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