どんな君でも愛してる

 一週間が経った。
 
「ママ。私、元々身体も弱くて、胸元に傷もある。そのうえ、こんな身体じゃ信也さんの側にいると迷惑になるかな」

「凛花。まだ、あちらのお父様の話を気にしているの?信也さんはその話をしながら怒ってたじゃない。気にすることはないわ」

「私ばっかり、どうしていつもこうなるのかな。胸の傷の時も悩んで、やっと……それなのに、今度は肩も上がらないし、頭のことも無理できないと言われるし……」

「凛花。大丈夫よ。肩はリハビリで治らなければ手術も出来るって言われたじゃないの。今は吐き気もないんでしょ。ここ一年は気を付けてと言われたけど、ママも見てるし、もちろん並木さんも見ている。いずれ治るわ」

「……でも……」

「凛花。今は仕事もやめて少し気分が下がっているのよ。あなた、変わったわね」
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