どんな君でも愛してる
「凛花、君にフラれたら俺がどうなるか想像したことはある?例えば、記憶が戻らなかったら俺は君を見捨ててどこかへ行ったかな?肩が両肩あがらなかったり、例えば足に怪我して車いすになったとして、俺はいなくなると思うのか?」
「……信也さん……」
「最初に傷のことを話してくれる前に言わなかったか?どんな君でも愛してる。どんな君だっていいって言っただろ」
「だって……今度社長さんになるんでしょ。お父様が言ってたじゃない。妻同伴のパーティーもあるって。そんな時、今の私じゃ……」
「何を言ってんだよ。じゃあ、凛花は逆に俺が君のような身体だったことを告白したらどうした?」
「私?私は、信也さんのどんな秘密でも受け入れるって言ったじゃない。言質取ったってあの時言ったでしょ、忘れたの?」