どんな君でも愛してる

「ほらみろ。自分のことだとそういう風に言うくせにな、俺が君にこの理由でフラれたら俺はどうなる?教えてくれよ。まさか他の女を探すような男だと思ってるのか?大体、凛花みたいに俺のことがわかる女性なんてもういないよ」

「私だってそうよ。あなたみたいな人いるはずない。こんな傷があるのに、あなたを失う勇気がなくて私……」

「わかってるくせに……失えないって言ったぞ。よし、返事は?」

「でも、でも、あなたの足を引っ張りたくないの!迷惑になりたくない……」

「またはじまった。そんな程度で俺の足をひっぱるつもりか?無理だな。俺はその程度じゃ足なんて引っ張られない。せいぜい、足を触られる程度だな。凛花の身体を引きずって歩いていけるぞ」

「信也さん!」
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