どんな君でも愛してる
ふたりはそっぽを向いて赤くなってる。やっぱりね……。
「相川君。調子に乗って手籠めにしたんじゃないでしょうね……」
「川村、お前なんてこと言うんだよ、そんなわけあるか、お前のことで相談とかしてたら、なんとなくそんな感じになってだな……」
「凛花を利用しちゃった。ごめんね。でも告白したら頷いてくれたの。寂しさからかわからなかったけど、私はそれでも嬉しかった」
「加菜、何言ってんだよ、俺はお前のこと……」
私はパンパンと手をたたいた。
「はい、はい。恋愛マスターの相川先生、今度こそ本気ならいいんですよ。彼女を大切にしてね。私、あなたとふたりで食事はもう行きませんから。加菜も安心して。相川君、言っておくけど……加菜をいじめたら、私絶交するからね」