どんな君でも愛してる

 信也さんと私は笑い出した。

 相川君はこれだからやめられない。面白すぎる。特にお酒が入ると面白くなるんだよね。

「相川」

「なんですか」

「この間も言ったけど、いつでもうちに来てほしい。大歓迎だ。お前の社交性、営業力は突出してる。SUNAのほうがお前を離さないかもしれないが、俺はできればお前に来てほしい」

「並木さん……」

「社員は販売に詳しくて、薬剤にも詳しい人がいい。あの社長に恨まれついでだ。一人だけスカウトを許すと言われたなら、俺は迷わず相川、お前が欲しいよ」
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