どんな君でも愛してる

「もしかして……信也さんったら、それを言う為にこんなに早く来たのね」

「ああ。相川だけは欲しいんだ。もう俺達は婚約したし、相川の今の彼女は凛花の親友だ。間違いは起きないはずだ。笹野さんも一緒に転職してほしい」

「ありがとうございます」

「加菜、お前何嬉しそうにしてんだよ。俺はまだ行くって言ってないぞ」

「え?あ、そうだっけ。でも、私はやっぱり行きたい。凛花が社長夫人の会社でしょ。しかも、あのノアケミカルの子会社。絶対商品は売れるってわかってるでしょ。あ、お給料もよさそうだし……魅力しかない」

「あはは、加菜ったらもう……」
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