どんな君でも愛してる
相通じるもの
異動前も並木さんとはしょっちゅう電話で話していた。ところが、最近も転勤の後処理で連日電話がくるようになった。
何故か彼がよく小出しに書類をパソコンであげてくる。そして電話をくれるのだ。
少し勘違いしてしまいそうだった。彼ももしかして私と話すためにこうやってくれているのかもしれないと……。
「社宅の書類、足りたか?」
「家賃のところが空欄になってましたけど、どうしてです?」
「あ、そうだった。相川が口をきいてくれて、少し安くなるかもしれないから待ってくれって言われてたんだった。確認してあとで連絡するよ」
「そうですか。安くなるならいいですね」
何故か彼がよく小出しに書類をパソコンであげてくる。そして電話をくれるのだ。
少し勘違いしてしまいそうだった。彼ももしかして私と話すためにこうやってくれているのかもしれないと……。
「社宅の書類、足りたか?」
「家賃のところが空欄になってましたけど、どうしてです?」
「あ、そうだった。相川が口をきいてくれて、少し安くなるかもしれないから待ってくれって言われてたんだった。確認してあとで連絡するよ」
「そうですか。安くなるならいいですね」