どんな君でも愛してる

「エスパーは並木さんですよ。嬉しかったんです。それにお手配ありがとうございます。本当なら、歓迎会なんだから私が手配しないといけませんでしたよね」

「嬉しいって俺と行くのが嬉しいの?そうか、そうか。そんなに楽しみにしてくれていたのか。君って正直だな」

「そうじゃないですよ」

「そうじゃないってなんだよ」

「予約入れてくださったお店のことです。一度行ったんですけど、もういちど行きたいなと思っていたところなんです。すごくいいお店ですよね」

「……そうなのか?俺は初めてだ。でもそれならよかった。悩んだかいがあったな」

「ええ。約束通り必ず行きますので、どうぞよろしくお願いします」
< 71 / 302 >

この作品をシェア

pagetop