どんな君でも愛してる
「えええ?!」
私はびっくりして声がひっくり返った。
「そ、それって、大変なことじゃないんですか?だって、彼女を大事にしてきたのだってそれが怖いからじゃ……」
並木さんは猛然と食べ始めたが、勢いよく飲んでうなずいた。
「まあ、君のところの部長はあからさますぎたな。そこまでしなくてもよかったのに……」
「で、でも、それじゃうちの会社は困るんじゃないですか?相川君だって、北野さんのことは大事にしないとうちが困るからしょうがないって言ってました」
彼は私をちろりと見た。