どんな君でも愛してる

「そうか。君のことを考えると、あれくらい言わないと俺が許せなかったんだよ」

「並木さん、本当にいい人です!お礼と言ってはなんですが、これハンカチなんです。使ってください。何枚あってもいいと思いますので」

 私は彼の前に包みを出した。

「おい、こんなことぐらいでやめろよ。かえって悪かったな」

「いいえ。ここの食事代、本当なら私が全部かっこよくポーンと払いたいところですが、きっと半分くらいしか払わせてくれないでしょ。だから、歓迎も含めた、気持ちばかりです」

「ありがとう。大切につかわせてもらうよ。」

 私は嬉しかった。
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